「唐津」を舞台にした映画「花筺」を鑑賞してきました。
感想を書いたメモから抜粋すると
・夢の中の唐津
・チェロ
・嘆美→雰囲気重視→芸術作品
・喘息、左利き、キリスト教、レーニン
唐津でロケが行われた作品で、
唐津で撮影されただけなく、唐津の街や文化、歴史への尊重を感じた。
唐津神社の神事、唐津くんちについて違和感なく登場していたから。
大林監督の作風は、知っている風景なのだけれど、不思議な世界にいるような、
「夢の中の唐津」を舞台にしたよう作品でした。
作中、終始「チェロ」の曲が流れていて、
過去にエヴァンゲリオンの映画で聴いた曲で懐かしく思っていました。
作品にもあっていた。
「芸術作品」というのは上記のような作風で、
カット割りや場面転換、合成などがすべて大林監督の作風ということで驚いています。
この雰囲気が大丈夫かどうかが、この作品を受け入れることができるかを分けるのだと感じています。
当時の日本においてマイノリティとされるような要素を、
主人公格の人物を中心に取り巻く人物が兼ね備えていました。
「喘息、左利き、キリスト教、レーニン」
最後まで見終わると、この主人公がこの物語を語る上で必要だったのだと気付かされます。
青春生活の中にうっすらと漂う死の気配。
それが段々と色濃くなっていく様子が幻想的に描かれていました。
反戦、反戦なのですが、どちかというと戦争が青春を飲み込んでいく話で、
「筑波日記」など竹内浩三の著作も読み返したくなりました。
2時間半を超える上映時間で、退屈するかもという危惧がもありましたが、
杞憂に終わりました。
とても面白かった。
とても美しかった。
是非機会があれば、ご覧ください。
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- 2017/12/21(木) 20:30:27|
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