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恋文職人

命日

3月16日

今年は閏年だった。
2月29日、ニンニクの日という語呂合わせで、福岡で勤務しているときに
同業一斉に鹿児島のニンニク関係の広告主を訪問したことを懐かしく思っていました。
そのことは当時一緒だった人と話していて、
「もう8年前のことだよ・・・」と、懐かしさと同時に驚いていました。
その後、同じくそのときに一緒に鹿児島にいった、北海道の企業の方とも連絡をとったのですが、
そこでもこの話がでました。
何も変わらないように生きているけど、確かに時間は過ぎている。
そう思い返していました。

9年前の3月11日、金曜日。
当時福岡で勤務していて、4月のイベントの打ち合わせから事務所に戻ってきて、
二日後の取引先とのゴルフコンペの準備をしようかとしていました。
当時の福岡は、博多駅リニューアルオープン、九州新幹線全線開通を3月12日に控えていました。
事務所のテレビに映って、日本地図、日本列島の輪郭全てに赤い津波注意の色。
流されていく家屋、人。
私の3.11の記憶です。
直接被災はしていないから、こんな風に気楽にいうのだろうけど、
9年後の未来に、私は生きているんだって、しみじみと思うのです。

その5日後、親友のエストニアを亡くし、その4日後にそのことを知りました。
知った時は、丁度高速道路を運転していた時の事。
その週末、友人と鹿児島にでかけていて、帰りは私がずっと運転していました。
帰り道の高速、佐賀まであと少しというところで、メールを受信したように記憶しています。
それが9年前の3.19。

この9年間、もし3.16がなかったら
私と彼は会うことがなったのでしょうか。
それとも、段々と疎遠になってしまい、連絡をとらくなったのでしょうか。
いずれかが家庭を持ったり、共通の趣味をもたなくなったり、色々あるもの。
それでも、連絡を取らなくなったとしても、
きっと遠くから見守っているように、思い続けているのだと思うけれど。
今もなんとなく、そう思いながら暮らしているから。

もう彼の声を思い出せない。
それはとても切ない。

また来年、振り返ろう。
変わり続ける日々の中で、私は、変わりながらもここに言葉を書き残していこう。
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  1. 2020/03/16(月) 18:04:56|
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